歯周病治療

Periodontal disease treatment

歯周病かどうかがわかるチェックリスト

歯周病になると、次のような症状が出ることがあります。
いくつか当てはまる場合は、歯周病の可能性が考えられます。

歯周病は歯を失う最大の原因とされており、当てはまる項目があった場合は、早めに歯科医院を受診し検査を受けることをおすすめします。
※2018年厚生労働省全国抜歯原因調査 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-04-002.html

歯周病と関係するこんな症状に心当たりはありませんか?

1、冷たいものがしみる知覚過敏

冷たいものを食べたり飲んだりしたときに痛みを感じる知覚過敏と歯周病に関連があることをご存知でしょうか。
歯周病などで歯ぐきが下がると、根元の部分が徐々に露出します。歯の根元の部分は歯を守るエナメル質に覆われていません。表面には神経に通じる無数の穴が空いているため、知覚過敏を引き起こします。

歯磨きの時に知覚過敏で痛みを感じるようになると、歯磨きがおろそかになってしまうこともあります。歯磨きがおろそかになると、歯垢(プラーク)に棲む歯周病原因菌の毒素によって歯周病が悪化する負の循環に陥ってしまうため注意が必要です。

2、口臭

なんとなく気になる口臭は、⻭周病が原因で起こることがあります。口臭をブレスケアだけで放っておくと、⻭周病が悪化してさらに口臭がひどくなるばかりか、最悪の場合歯を失う可能性もあります。

口臭が気になる方は、歯茎の状態を一度ご自身でチェックしてみてください。歯茎が赤くなっている、歯茎が腫れている、歯磨きで歯茎から血が出るという方は、⻭科医院での検査をおすすめします。

歯周病について

歯周病とは、歯の周りの組織に炎症が起こっている病気の総称です。炎症が歯肉だけに留まっている状態を「歯肉炎」といい、炎症が歯槽骨や歯根膜にまで広がっている状態を「歯周炎」といいます。歯周病の特徴は痛みがなく静かに進行していくことです。進行すると歯を支えている歯槽骨まで吸収して、歯がグラグラして物が噛めなくなったり、歯が抜け落ちてしまうこともあります。

歯周病と全身疾患の関係

歯周病が全身に多くの影響を与えることは昨今の研究で明らかになってきています。
歯周病が糖尿病、誤嚥性肺炎、早産など全身の健康に影響を与えることが明らかになってきています。気道や血管を介して肺や心臓に入り込んだ歯周病原細菌が肺炎や心疾患の原因となったり、歯周病によって誘導されたTNF-αなどの炎症性サイトカインが糖尿病や早産を誘発すると報告されています。
歯科はお口の変化をみるプロですから、歯肉の炎症や出血などから歯周病の進行具合を調べるためにも、3ヶ月から半年に1度は歯科医院で口腔内の検査とケアを受けるようにしてください。
歯周病をしっかりと予防することが全身の生活習慣病の予防にも繋がっています。

歯周病の状況

平成28年度の歯科疾患実態調査では45歳以上で50%以上、25歳~44歳でも3割~4割と多くの方に4mm以上の歯周ポケットがありました。

平成28年歯科疾患実態調査の結果では、80歳になっても自分の歯が20本以上ある8020(はちまるにいまる)を達成した人の割合が、前回調査の40.2%から51.2%に増加していることが分かりました。80歳以上の2人に1人以上の方に20本以上の歯が残っているということであり、大変喜ばしいことです。一方で、歯が残っている分、歯周病になる可能性も高くなってきているとも考えられます。せっかく残っている歯を健康な状態で維持していくためにも、日々のケアがとても重要です。

歯周病が全身に多くの影響を与えることは昨今の研究で明らかになってきています。歯医者はお口の変化をみる事のできるプロですから、歯肉の炎症や出血などから歯周病の進行具合を調べることができます。3ヶ月から半年に1度は歯科医院で口腔内の検査とケアを受けるようにしてください。
歯周病をしっかりと予防することが全身の生活習慣病の予防にも繋がっています。

健康管理が未来を明るく健康に

近年、健康意識の高まりから定期的な運動や適切な食事などに気を使う方が増えたように思います。このような習慣と同じく、定期的に歯科医院に通って予防をするのも健康管理の大事な要素です。

理想的な来院ペースは歯磨きの上手な方、苦手な方、歯周病の方など、お口の状況に応じて変わっていきます。しかし、定期的に歯科医院での検査と口腔ケアを受けられた患者さんと、痛くなったときにだけ通う患者さんとでは最終的な残存歯数において大きな差が出てきます。 歯科医院では口腔ケアを行うだけではなく、ご自宅での理想的なケア方法もアドバイスしますので、ホームケアとプロケアを合わせて健康な状態をより長く維持できると考えられます。

年齢を重ねても健康でいられるように、今日から予防を始めてみませんか?

楽しく人生100年時代を過ごすために

近年、日本では60代以上のシニア世代の皆さんのお口の中の衛生状態がよくなってきている傾向があり、歯が残っている本数が多くなってきています。

~当院はシニア世代の方々へお口の健康を付与したい~

この想いを持ち診療に当たっています。
ご来院いただいた際にお口の中の状態をチェックさせていただき、歯周病等により歯を失うことが無いように管理していきます。
また、患者さんそれぞれの状態を把握した上でご自宅でのセルフケアのご提案をしています。

いつまでもご自身の歯でいられるようお手伝いしてまいります。

PMTCの流れ

(STEP 1)初期検査

レントゲンを撮ったり、歯周ポケットの深さや日頃行っているブラッシング方法を行ってもらい、間違ったブラッシング方法で磨いていないか調べます。

(STEP 2)初期治療

歯周病の大きな原因である、歯石を除去します。 正しいブラッシングが出来ていない場合はブラッシング方法を指導します。

(STEP 3)再評価

歯周病の治り具合をチェックします。

(STEP 4)SRP

歯石除去や正しいブラッシングで歯周病が治らない場合は、SRPが必要になる場合もあります。 歯の根に付いた歯石や炎症巣を除去して滑沢にします。

(STEP 5)再評価

歯周病の治り具合を再度チェックします。歯周病が治っていない場合はさらに治療・管理を行います。

(STEP 6)SPT - 歯周病安定期治療

歯周病は病状が落ち着いても完全に治癒することは少ないため、3〜6ヶ月ごとの歯周病の検査やブラッシング指導、歯石除去を行う必要があります。
定期的に検診を受けることで歯を長持ちさせることができます。

進行度に合わせて行われる歯周病の治療方法

歯磨きの指導

歯周病の原因は、歯周病菌の住みかとなるプラークなので、自分で行う毎日の歯磨きが重要です。歯磨きをする時は、歯ブラシを鉛筆を持つように持ち、また、歯ぐきを傷めてしまうことがあるので、力を入れたゴシゴシ洗いは避けてください。

歯に対してブラシを90度にあて、細かく振動させるスクラビング法や歯と歯ぐきの間にブラシを45度にあてて細かく振動させるバス法などのやり方で磨けば、効果的にプラークを落とすことができます。
また、歯並びに合った磨き方や、歯科で歯間ブラシやフロスの使い方について指導を受けることも重要なポイントです。

歯石の除去

プラークがミネラルを吸着して石のように硬くなった歯石は、軽石のようにたくさんの穴があり、そこに細菌が住み着き、毒素をため込みます。
この毒素が歯周病の炎症を進めてしまいます。

歯石は、スケーラーという器具で取り除きます。手用スケーラーで削り取る場合と、超音波スケーラーで粉砕する2つの方法があります。

また、歯石を削り取ったあと、歯の表面をなめらかにするルートプレーニングも行われます。

歯周外科手術

歯石を除去後、再評価でも改善がみられない場合は、外科手術が行われることがあります。手術にもさまざまな種類がありますが、歯周ポケットの深い所に歯石がある場合にはフラップ手術を行います。

フラップ手術では、メスで歯ぐきを切開してから歯石を取り除き、ルートプレーニングをした後、歯ぐきを元に戻して縫い合わせます。

最近では、フラップ手術と合わせて歯周組織再生治療を行うケースもあります。人工の特殊な膜「GTR膜」や特殊なタンパク質を使って、歯を支える骨などの組織を再生する治療です。ただ、歯槽骨の状態によっては、行えない場合があるので、希望する場合は担当医にご相談ください。

プロによる徹底的な歯のクリーニング

専用の器具を用いて行うプロによる歯のクリーニング(歯面清掃)は、毎日のブラッシングで落としきれなかった汚れを完全に除去し、虫歯や歯周病を防ぎます。どんなに毎日丁寧に磨いていても、どうしても磨き残しがあるものです。歯のクリーニングをすることにより、自身では取り除けない汚れを除去しお口の中を清潔に保ちます。

歯のクリーニング(歯面清掃)の手順

Step1

ブラシで着色やこびりついた汚れを除去します。

Step2

歯と歯の間の清掃をします。研磨剤と円錐形のゴムチップで歯と歯のあいだを磨いていきます。歯肉のマッサージ効果も期待できます。

Step3

再び汚れがつくのを防ぐために、歯の表面を磨いていきます。

Step4

フッ素を塗布して終了です。